バレエ「ラ・バヤデール」感想
X(旧ツイッター)では語れなかった分をこちらでご紹介。
バレエに関してはまったくの初心者で、
専門用語の使い方もまだ勉強中ですのでご容赦ください。
初めてプロのバレエを鑑賞したのは2年前の「ジゼル」。
これから、バレエの虜になりました。
バレエ業界全体というよりも、新国立バレエ団の演目を観に行くことが
近年の楽しみになりました。
新国立バレエ団の魅力は、バレエ団は言わずもがなですが、演奏(東京フィルハーモニー楽団)・舞台・衣装・照明等のすべてがレベルが高いところ。しかも華やかだけど派手派手しくなくて、堅実だけど上品、、、というところがすごく自分好みです。バレエ団の皆様も本当に魅力的な方ばかり。
実際、推しというよりは、いろんな方のペアを観に行きたいと思わせてくれます。
なので、推しは新国立バレエ団全体ですね。
最初は、主役級の方しか認知できていませんでしたが、足を運ぶ回数が増えるにつれ、
ソリスト中心ですが「この人は前の演目でこの役やってた人だ」とお顔を認知することができるようになりました。
今は、本番後に気になった役の方を公式HPで顔と名前を一致させるという復習を行っています。
初日
この時私はあらすじさえ知りませんでした。
事前にパンフレットを読み込みます。
いざ開幕。
一幕
戦士や僧侶や舞姫たちが立て続けに登場。
既に混乱。
その後、ニキヤ登場。ニキヤ役の小野絢子さんは本当にお美しくて、
衣装もお似合いで心の中で感嘆。
オリエンタルな雰囲気がお似合いです。
この時、次のアラジンも絢子さんの回を見たいと確信します。
両手の指をOKのような形にして両腕を曲げてポーズ(仏像のポーズに着想を得てるよう)
これがどうやらこの国の挨拶らしい。
舞姫たちが火を囲んで、舞うシーンが音楽と舞がとてもマッチしていて、
しかも軍人や僧の重々しい雰囲気から軽やかな舞に転調するのが、新鮮なんです。
手の動きもインドらしく、音楽も軽やかに鳴り響きます。
その後、暗転し2場が始まりますが、
私はパンフレットのあらすじを1場までしか読み込んでいなかったので焦ります。
想像力をフルに使いつつ、大まかな流れはつかむものの、細かいマイムなどは理解できないところもありつつの2場でした。
ニキヤとソロルのダンスのラブラブっぷり。
要所要所で、ソロルが跪いて、立っているニキヤを抱きしめるシーンがありましたが、
バレエの演目でこういうシーンを見るのが初めてで、ラ・バヤデール独自の決めポーズなんでしょうか。ソロルのニキヤへのあふれんばかりの想いが伝わるシーンです。(だからこそ、2幕は優柔不断のダメンズ感増し増しになるのか。)
2幕
好きな踊りを見つけました。
踊り子が6人くらいで、足首につないだスカーフ?をを持って舞うんですが、
片足でちょんちょんとジャンプしながら踊られる姿が素敵で、魅入ってました。
しかも音楽がまたよいのです。
そして、ブロンズ奥村さん登場。初見だったからびっくり。ただ、客席からの反応で、本当に人気があるのだと実感。カーテンコールでも一段の拍手。
3幕
3幕の冒頭で噂の九十九折シーン
何人出てくるのかいつまで続くのかハラハラしながら見守る。
出演一覧には知った名前もあったが、場が暗いのもあり見つけることはできなかった。
いつか、コールドバレエでも誰か分かるようになるまで応援し続けたい。
最後にヴァイオリンソロにも触れさせて。
ヴァイオリンソロを伴奏にパドドゥ
これは眼福&耳福でありがとうございます。です。本当に。
うっとりして、これぞバレエの魅力。
調べたところ、ヴァイオリンソロは東京フィルハーモニーのコンマスの近藤さんというお方だそう。
本当に寿命が伸びるような、素晴らしい演奏&演技でございました。
全体を通しての感想
見どころが多すぎて、逆につかれる現象が起きるほどでした。
1・2幕でもかなり満足のいく内容だった上での、3幕はもうやられた感。
大好きな演目に出会えたことが嬉しい。(その後、2日と3日もちゃっかり参戦しておさらいしながら、新たな発見もあって本当に充実したGW前半でした)
その後も、YouTubeで世界の楽団の演目をのぞき見してみたけど、ライブで見たバイアスはかかっているとは言え、やっぱり新国立バレエ団の技術や舞台演出のレベルの高さ脱帽でした。